恋する猫は、月の下~母さんの昔話~
「あの、清汰さん。お話したいことがあるのですが…」

「リクさん?いいよ。入ってきてくれる?」

清汰に言われ、部屋に入ると清汰はちょうど書き物を終えたのか

書類や筆を片付けているところでした。

屋敷の次期当主として忙しい時間を過ごしている清汰に

もしかしたら、自分はあまりにくだらない質問をしてしまうかもしれないと

リクは言葉をためらいました。

すると
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