恋する猫は、月の下~母さんの昔話~
自分の決断は、自分でしなければなりません。

例え、その理由が誰に理解されなくても。

その人が決めたことなら…

誰にも止める権利などありません。

リクは、清汰の幸せを願いました。


そして、自分が清汰のために出来る、最後のことを見つけたのです。

それは悲しく切ない決断になると、リクは覚悟しました。


けれど、不思議なことにリクの胸は、悲しみよりも、ほんの少しの満足感が残りました。


清汰のために出来ることなら

それをするのが、リクにとっては一番の幸せなのです。

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