恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
「もう、怖くないか?」
黒兄が金色の瞳を細め、最近手入れをさぼっていた、あたしのぼさぼさの毛並みを丁寧になめてくれた。
とくにひどい背中のあたりを、念入りに毛づくろいされ
あたしが「ニャァ~」と甘ったれた声を出すと
しま兄のしっぽがまたぴしゃりと顔面にたたきつけられた。
「いたぃ…」
黒兄が金色の瞳を細め、最近手入れをさぼっていた、あたしのぼさぼさの毛並みを丁寧になめてくれた。
とくにひどい背中のあたりを、念入りに毛づくろいされ
あたしが「ニャァ~」と甘ったれた声を出すと
しま兄のしっぽがまたぴしゃりと顔面にたたきつけられた。
「いたぃ…」