恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
それでも、恵都のそばにいたかった。


誰かの代わりでもいいから、恵都を寂しさから救ってやりたかった。


それが、あたしにしか出来ないやり方で

恵都が嬉しいと思ってくれるなら


あたしは…嬉しいと思った…


でも


やっぱり


あたしは

マシロさんには

なれない…

あんなに綺麗な白猫の代わりなんて

あたしには、つとまらない。


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