恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
最終章
花名-KANA-
気がつくと、あたしは恵都の家を飛び出していた。
恵都と歩いてきた道を無我夢中で戻り
空き地や公園、路地裏をやみくもに走り続けた。
何度も同じ場所を走りぬけては、立ち止まり
立ち止まっては、また走り
ここじゃない…!
ここじゃない!
と駄々っ子みたいに繰り返す。
恵都と歩いてきた道を無我夢中で戻り
空き地や公園、路地裏をやみくもに走り続けた。
何度も同じ場所を走りぬけては、立ち止まり
立ち止まっては、また走り
ここじゃない…!
ここじゃない!
と駄々っ子みたいに繰り返す。