恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
「思い出すまで、僕が一緒にいるよ」
自分がどこにいるのか、どんな形をしているのか
ふわふわと失われる意識の中で
恵都に優しく抱きしめられる感覚だけが
鮮烈に刻まれる。
「花名に寂しい思いは、絶対させない…」
脳裏にこだまする恵都の声に
あたしは、いつまでも耳を澄ましていた。
恵都の声を聞くのは
これが
最後になる
*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
*ー*ー*ー*ー*
*ー*ー*
自分がどこにいるのか、どんな形をしているのか
ふわふわと失われる意識の中で
恵都に優しく抱きしめられる感覚だけが
鮮烈に刻まれる。
「花名に寂しい思いは、絶対させない…」
脳裏にこだまする恵都の声に
あたしは、いつまでも耳を澄ましていた。
恵都の声を聞くのは
これが
最後になる
*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
*ー*ー*ー*ー*
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