恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
偶然、鉢合わせたしま兄が、片目をすがめ渋い顔をしている。
母さんのもとを離れてから、いまだにネズミ一匹どころか
バッタも満足にとれないあたしに、ネズミ取りの上手なしま兄は、かなり呆れている。
「オレが教えてやるから、ちゃんと見とけ」
しま兄があたしに背を向けた瞬間
「ご、ごめんなさい!」
あたしは猛スピードで、その場から逃げ出した。
母さんのもとを離れてから、いまだにネズミ一匹どころか
バッタも満足にとれないあたしに、ネズミ取りの上手なしま兄は、かなり呆れている。
「オレが教えてやるから、ちゃんと見とけ」
しま兄があたしに背を向けた瞬間
「ご、ごめんなさい!」
あたしは猛スピードで、その場から逃げ出した。