恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
こんな日は一日中、空を眺めていたって飽きない。

目もくらむほどの、濃厚な白い雲を見ていると

少しでも、その色に近づける気がする。


全身、真っ白の綺麗な白猫になれた気分になる。

白い猫…

あたしの憧れ。

でも

あたしには絶対、なれない

悲しい夢

あたしは、ちらっと背中を見て、きゅっと目をつぶり、うなだれた。

嫌な模様…
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