恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
そして、ゆっくりあごを上げる。

目はまだ閉じたまま。

白い雲を見る瞬間は慎重に…

丁寧に…

そして、心静かに…

この緊張感がたまらなく気持ちがいい。

空の匂いをかぐように、鼻先をつんと上げ

あたしは心の中で叫ぶ。

せーのっっ!



< 19 / 143 >

この作品をシェア

pagetop