恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
一気に目を開けると、視界を真っ白な雲がうめつくす。

「ぅわぁぁ~…真っ白!!」


思わず、口に出た言葉に気分も晴れ、大きく息を吸い込むと

「…!」

背後で誰かが同じく、息を吸い込む気配を感じた。

< 20 / 143 >

この作品をシェア

pagetop