恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
白い雲を見るための、お気に入りの場所だった空き地。


でも、今日その空き地へ行くのは雲を見るためじゃない。


あの人、今日も来るかな…

あの寂しそうな瞳を見るのは、少し気がひけるけど

また、会うことが出来たら…

そう思うと胸が勝手に高い音をたてる。

そして

あの名前を呼んでもらえたら…



マシロ……

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