恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
第二章
知らない感情
次の日も、恵都は空き地にやってきた。
先に来て空を眺めていたあたしの隣に腰をおろすと
同じように空を見上げながら聞いた。
「また、空を見てるの?」
「空じゃないの」
きっぱりと答えたあたしに、恵都は首を傾げた。
間違いなく空を見ているのに、空は見ていないなんて…
不思議に思われても仕方ない。
あたしは恵都に空を眺める理由を教えた。
先に来て空を眺めていたあたしの隣に腰をおろすと
同じように空を見上げながら聞いた。
「また、空を見てるの?」
「空じゃないの」
きっぱりと答えたあたしに、恵都は首を傾げた。
間違いなく空を見ているのに、空は見ていないなんて…
不思議に思われても仕方ない。
あたしは恵都に空を眺める理由を教えた。