恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
まだ息のあったネズミは一目散に逃げて行った。

しま兄は逃げたネズミに睨むようにきつく目を細め

そのあと、同じ視線であたしを見た。


なんだか、しま兄に叱られたような気分で

あたしは、しゅんと体を縮めた。
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