恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
あたしは、自分の中に満ちていく決心を

受け止めようと思った。

それが、恵都とずっと一緒にいたいという願いに

近づける方法だと思うから。

今のあたしでは、恵都とは何もかもが違いすぎる。

生きる世界も刻む時間も。


どんなに近づいても縮まらないその距離を埋める方法があるなら


あたしは、それを受け入れたい。


恵都のそばに、いたいから…


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