恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
「きみを見ていると思い出せそうな気がするんだ」

そう言って、小気味よく絵筆を動かした恵都を


あたしは黙って受け入れることしか出来なかった。


楽にしていいよ、と恵都は何度も言ってくれるけど

引っ切りなしに恵都の視線を浴び続けたら…



楽に出来るわけ…ない…よぉ…




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