恋する猫は、月の下~花の名のキミ~

マシロ

「思い出せそう?」

あたしが聞くと、もう少しかなと言って


恵都が笑っていたのは、数日前のこと。


今、絵を描いている間、恵都はほとんど何もしゃべらなくなった。

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