忘れないからね。
第1章~出会い~

必然じゃない偶然

あの時、ウチは本間にあなたのこと、愛してたで。今も気持は変わらへん。
でも、ウチら...何であの時出会ってしまったんやろね。
やけど、後悔なんてしてへんから。


あれはちょうど3年前の冬。私たちは韓国で出会った。それはまるで神様がウチにくれた最高のプレゼントのようやった。



ウチは、高1の高子。あの人に出会う前までは、恋なんて全く興味も無かったし、友達に恋人が出来ても「幸せになりや!」っていう一言しか言わなかった。
性格もあんまり良くないし、自分に対してはマイナスの考えしか持っていなかった。

そして、中2になって、まぁ、毎日平凡に過ごしていた。
ある日、学校から、緊急の知らせが回って来た。それは、韓国のある大学からの研修開催の案内やった。ウチは親が、韓国から来たのもあって、進学については、ずっと迷ってたし、韓国にも行きたかったから、すぐさま、「なぁなぁ!!彩加!!あんなぁ。。」
と言った瞬間彩加は「アンタ、まさかこの研修一緒に行こうとか言うんじゃないでしょうね?」と本気で聞いてきた。んで「うん!よく分かったやん!なぁ行こうやぁ~~」と頼んで頼んで頼みまくって、「もう。じゃあ家帰って親に聞いてみるわ」ってしぶしぶ一緒に行けることになった。
そして、次の日早速先生の元へと急いだ。
そして「先生、今回は何人参加ですか?」と聞くと10人です。後は中1の後輩とあなた達2人、そして、あなたのクラスからもう一人参加希望している、男子1人」

私と彩加は職員室を後にして、教室へと戻った。
それから、日は過ぎて、ついに12月21日。日本を発つ日がやってきた。
内心不安やったけど彩加もいるし大丈夫か!と一人安心していた。
そして飛行機に乗り、釜山に到着した。ここから物語は始まった。

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