忘れないからね。
これは、恋?それとも瞬間的な感情?いくら考えても答えが見つからなかったので、寝ていた彩加を起こした。「ねぇ彩加、彩加ってばぁ!」すると眠そうな目をこすりながら「今何時?」と聞いてきた。私が「ちょっと、寝ぼけないでよ!」と怖い顔をしたら、「どしたん?」と真剣な顔をして聞いてきた。
「ウチ、恋したかもしれん。」この一言を聞いて彩加は「えっ!!?誰に!?」と興味深々に聞いてきた。「昨日ウチらを案内してくれた教授...」シーンと静まった部屋には一瞬沈黙が流れた。
そして彩加は「アンタ本気?恋するんは良いけど、絶対結婚してるやん!!じゃぁ、もし付き合うとかなったら、覚悟してる?不倫するんと一緒やで?」
その言葉に「まだ早いって~誰も付き合うなんて言ってへんやん!」その時は本当に私たちが付き合うなんて考えてもみなかった。


次の日の予定はちょうど釜山の隣の地域で文化遺産見学をする日程やったから、「もしかしてあの人も一緒かな?」と変な期待をしながら、バスに乗った。でも全く現れる気配もなく、出発10分前だと告げられた。
と、その時!バスに人影が見えた。もしかして!!そう、そのもしかしてだ!あの人が来た。私は嬉しくて、笑顔を見せた。私はちょうど一人で座っていた。するとあの人が段々私に近づいて来るのが見えた。私の心臓はバクバク鳴っていた。そしてその瞬間「昨日良く眠れた?今日も楽しんで来てね!」と言ってくれたままバスから降りて行った。私はメッチャ残念やった。そして間もなくバスは大学を出発した。
そしてまぁいろんな所を見学して、夜、寄宿舎に戻った。その日はあまりにも疲れて部屋に着いた瞬間眠ってしまった。

3日目の予定も無事に終わり、いよいよ最終日を迎えた。
その最終日が私たちを結ばせたのも同然だ。
まず午前中は、釜山市内の散策でいろいろお土産などを買ったりした。
夜は、海の近くの料理店で最後の食事会が行われた。
そしてあの人が最後の挨拶をし、またバスに乗り、大学へと向かった。

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