忘れないからね。
大学について、アンケートを作成した。アンケートを書き終わった順に自由行動だった。部屋に戻ろうとした私を呼ぶ声が聞こえた。それは彼だった。「今から自分の研究室行く?」と聞かれて、断るはずもなく、「行きます!」とすぐに返事をした。
一回部屋に帰ってくると言って走りながら階段を上った。
部屋に着いて荷物を置いた瞬間私は部屋を飛び出た。
階段を下りている時、滑ってこけてしまった。みるみるうちに人が集まって来た。私は恥ずかしさのあまり下を向いていた。もちろんそこには、彼も来ていた。
そして彼が病院に連れて行くと言って、私を抱きかかえながら一足先に寄宿舎を後にした。
私は彼の車に乗せられて、そのまま研究室へと向かった。そして車を降りて10分くらい歩いたら研究室へ着いた。
二人きりになるなんて、予想もしていなかったから、メッチャ幸せな気分と不安が入り混じって、黙り込んでしまった。
そして、最終的には学校の話になって、いろいろ話題が増えて、2時間位喋った。
そしてそろそろ出ようと言われて部屋から出た。私が廊下の隅で待っていると鍵を閉めて私の隣に来た。その瞬間彼は私を抱きしめてくれた。彼は、どうも私が自分のことを好きやって気づいてたらしい。
そして別れの辛さと抱きしめられている嬉しさで涙が止まらなかった。
生まれて初めて抱かれたのもあり心臓は爆発しそうだった。


帰国日、記念撮影をした後私たちは連絡先を交換した。
また会おうねと一言残し別れた。

そして大学を出て日本へと帰って来た。

不思議な縁、急な初恋、私の頭はパニック状態やったけど、無事楽しい研修は終わった。
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