忘れないからね。
第2章~進展~

いきなりの電話。

日本に帰国してからもずっとあの、教授のことが頭から離れなかった。
寝ても、起きてもずっと教授のことばっかり....
内心「もしかしてこれって恋?」と思ったりもした。
彩加は、ウチを見る度に「もしかして、まだあの人のこと想ってるん?」と聞いてきた。
ウチは「....うん。何か忘れられへんねん。どうしたら良い?」と聞いてみた。
彩加は困った顔をした。「どうしよう。一旦は、連絡先を交換したんやから、連絡来るのを待ってみたら?」と言ってくれた。
その夜私の携帯が鳴った。その着信番号は一度も目にしたことがない番号やった。その時「この電話があの教授でありますように。」と密かに願った。そしておそるおそる電話を取って見た。その相手は........あの教授やった。1週間ぶりに聞く教授の声。私は改めて日本に帰国したことを感じさせられた。
「無事に日本着いた?また会えたらいいな。また必ず会おうなー」といって短い会話が終わった・・・。電話を切った後もわたしの手震え続けていた。
私は、うれしさと驚きを隠せずに携帯を握り、彩加に連絡をした。
彩加は眠そうな声で「あんた・・・今何時やと思ってるの~?」と言った。
私は、「ごめん~。てか、ビックニュースやねんけど!!」と言うと、「えっ!?何?」と言った。私が「あの人から電話あった」と言った瞬間「マジで!?真剣?良かったやん!!!!」と喜んでくれた。そしてまぁ、彩加にも報告をしたから一段落ついて、夢の世界へと向かった。
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