紅い私書箱 -短編-
午後九時





悠紀子は、

誰もいないオフィスの一角で、

ひとり

書類のコピーをし続けていた…





妃 夏奈子たちの置いていった書類の山は、
まだまだ減らない…





悠紀子は、

疲れてしまい、
悔し涙も枯れ

ただ ただ


コピーをし続けていた…





繰り返されるコピーを

呆然と見つめる…
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