純愛♡ごっこ
 

どの道、逃げられないんだ‥


あたしは、この変態に無理矢理ヤられちゃうんだ‥

泣き喚いて、面白がられるくらいなら、開き直ってやる‥


複数より、ひとりの方がマシやもん‥



決して、マシなんかじゃ無い。

それは、分かっている。


けれど、窮地に陥ったあたしの思考回路は、正常には働かない。



「どんな字書くん?」


「夕方の凪。」


あたしはシンの質問に答えた。

胸の辺りがムカムカした。


「ふーん、夕凪(ユウナ)か‥。」


シンは呟くと、また質問をした。


「家、どこやねん?」


 
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