純愛♡ごっこ
 

大人は、キタナイ。

キタナイことを平気でする。


あたしの中で、その考えが確立されていた。



中三の夏、恭介達と夜通し遊んでいたところを警官に補導された。


連絡を受けた親たちが次々と交番に迎えに来て、最後に叔父がやって来た。


「夕凪、立て。帰るぞ。」


「イヤや‥。」


腕を掴む叔父の手を振り払い、あたしは叫んだ。


「コイツ、変態やねん!あたしにヤらしいことするんです!」


だけど、叔父はヘラヘラと愛想笑いを二人の警官に向け


「嘘ですよ。遊びたいからって、こんな嘘ばっかり言って、私を困らせるんですよ。」


と、弁解した。


警官は、叔父の嘘を信じ、あたしに説教をした。


 
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