純愛♡ごっこ
 

無防備だった。


まさか、仕事に出掛けた叔父が引き返して来るなんて、予想もしていなかった。


バスルームの鍵を掛けるのは、習慣になっていた。

だけど、シャワーを済ませ浴室を出ると、サニタリーには叔父がいた。



─ なんで‥?



全身の血液が、一気に足先へと流れ落ちて行く気がした。

不意をつかれ、咄嗟の判断も出来ず、あたしは動けなくなった。


叔父は、いきなりあたしを殴り付け、濡れた髪を掴み、床に押し倒した。


瞬間、カレシの顔が浮かんで消える。

あたしは、悲鳴を上げた。



 ユーナ‥

 モウ無理ダヨ!!



ソラが叫んだ。


 
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