純愛♡ごっこ
シンは、水分を含んだタオルで、あたしの血まみれの顔を拭き、赤黒くなった床の血痕を拭いた。
そして、冷凍庫からアイスノンを持って来て、それを差し出した。
「ちゃんと冷やせよ。」
何もなければ、シンは優しい‥
遊びたいなんて思ったあたしが、間違ってたのかもしれない‥
陸の電話だって、すぐに切れば良かったんだ‥
邪なキモチが伝わった結果が今なら‥
間違っていたのは、きっと、あたしだ‥
カチカチのアイスノンを頬に当て、自分を省みた。
あの変態男と違って、あたしはシンをすきになって一緒にいる‥
だから、怒らせちゃイケナイ‥
あたしは、シアワセになりたいんだから‥