純愛♡ごっこ
 

「その子な、金遣い荒かってん。性格悪いし、合わんかったんやな。」


「そっか‥。」



あたしは、シンを可哀想だと思った。

あたしが全力で愛してあげなければ‥、と思った。



「あたし、ずっと一緒にいる。だから、ダイジョウブやで。」


腫れてズキズキと痛む唇で、彼にkissをした。


「痛ッッ!」


「大丈夫か?」


「うん。」


「もう、怒らすなよ。俺もシバきたくないねんから。」


「うん。」


「ゆーとくけどな、俺が本気で怒ったら、あんなんじゃ済まへんぞ。夕凪がすきやから、手加減してるんや。愛してるからな。」


「うん。」



あたしがシンを、癒やしてあげよう‥

シンは、あたしと同じ、ココロに傷を持っているから‥


 
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