純愛♡ごっこ
翌朝、仕事に出掛けるシンを見送り、その後、陸に電話を掛けた。
まだ眠っていたのか、少し掠れた声が受話口から聞こえてきた。
「もし‥。」
「おはよ♪ユーナやけど。」
「あ‥、はよ。てか、朝早いっすね。」
「うん。ごめんね。」
あたしは、門限があることを陸に告げ
「時間合わへんし、それに、あたし結婚してるし。リクくんとは会われへん。」
と、断った。
なのに、陸は、直ぐには納得してくれなかった。