純愛♡ごっこ
 

「オレが電話なんかしたから?だから、殴られた?」


「違う、そぉじゃないって。ごめんけど、行くね。」


あたしは体の向きを変え、公園の出入り口へと走った。



やっぱ、断れば良かった‥

まさか、こんな展開になるとか思って無かった‥


てか、むやみに陸を心配させる結果になっただけやん‥



毎度のことだけど、自分の浅はかさを恨んだ。



「ユーナさん!待って!」


彼には悪いけど、話したくない。


あたしは、自転車へと小走りで駆け寄り、着ていたピンク色のスウェットのポケットから、チャリキーを取り出した。


 
< 151 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop