純愛♡ごっこ
「オレが電話なんかしたから?だから、殴られた?」
「違う、そぉじゃないって。ごめんけど、行くね。」
あたしは体の向きを変え、公園の出入り口へと走った。
やっぱ、断れば良かった‥
まさか、こんな展開になるとか思って無かった‥
てか、むやみに陸を心配させる結果になっただけやん‥
毎度のことだけど、自分の浅はかさを恨んだ。
「ユーナさん!待って!」
彼には悪いけど、話したくない。
あたしは、自転車へと小走りで駆け寄り、着ていたピンク色のスウェットのポケットから、チャリキーを取り出した。