純愛♡ごっこ
─ 今日は会いたくないかも‥
あたしは逃げ込むみたく、すぐ側にあるファンシーショップに入った。
なのに、
「ユーナ♪」
後ろから、マミに肩を叩かれた。
─ 顔、見られたくないな‥
バッグとスーパーの袋を左手にいっぺんに持ち、右手で口元を隠して、あたしは振り返った。
「あ、マミ。どしたん?仕事は?」
「休んだ。ちょっ!その顔どーしたん?!めちゃ腫れてるやん!」
誤魔化せるワケも無く、陸にしたのと同じ言い訳を、マミにもする羽目になった。