純愛♡ごっこ
「え?」
よく見たら、シンは、なかなかのイイ男。
ちょっとワイルドな感じは、あたしのタイプとは違うけど‥
まぁ、許容範囲内かな?
「助けてくれたしね♪イイよ。デートしたげる。」
あたし達は赤外線送受信で、お互いのアドレスとケー番を交換した。
ちょっぴり、慧に復讐した気分になった。
「明日、起きたらメールするわ。」
「うん♪待ってるし。」
轟音を響かせて走り去る改造車を見送りながら、あたしは、恋に似た感情を感じていた。
それが間違いの始まりだと、その時は、爪の先ほども疑っていなかった。