純愛♡ごっこ
部屋に入るなり、電話機の子機を掴んだ。
マミと食事をすることは、シンにメールで伝えたけど、家に着いた報告をしなきゃイケナイ。
数回、呼び出しコールが鳴って、彼が電話を受けた。
「あ、あたし。今、帰って来たよ♪」
「遅かったな。何しててん?」
「メールしたやん。マミに会ったって。」
「もっと早よ帰って来い!ウロウロすんなッ!」
こんな腫れた顔で、何が出来ると思ってんのかな?
不服に思いながらも、機嫌を損ねているシンに、
「ごめん。」
と、謝った。