純愛♡ごっこ
chapter.07 逆ギレ
仕事から帰って来ても、シンは不機嫌なまま。
イヤだなって思いながら、あたしは、夕飯の準備をしていた。
「もぉ出来るよ。」
話し掛けても返事もしない。
ふてくされて、テレビを見ている。
出来上がった料理を二人用の小さなローテーブルに並べている時、あたしのケータイが鳴り出した。
ディスプレイに、恭介の名前が表示されている。
少し躊躇ったものの、あたしは電話を受けた。
「はい。」
「ユーナ?」
「うん。久しぶりやん♪」