純愛♡ごっこ
 

痛む素足は、指先が凍るように冷え、感覚を無くしていた。

走り続けたせいで、上着は無くても体は火照っていた。



でも、これからどうしよう‥


恭介やマミの家には、今の時間帯は行けない‥

叔父にバッタリ会う可能性が、無くもないから‥



歩行者信号が青になり、歩き出したあたしは、突然、鳴り響いたクラクションに驚いた。


反射的に車を振り向く。


窓から身を乗り出した男が、あたしを凝視していた。


 
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