純愛♡ごっこ
 

「狭いし汚いけど、野宿よりマシやろ♪」


タッキーの言葉通り、部屋には色んな物が散乱していたけど、気にはならなかった。


すぐに逆上するシンの傍にいることを思えば、この部屋の中は、何倍も落ち着く場所のように思える。


「ね、先に足だけ洗いたい。ずっと裸足やったし。」


「はいよ♪」


浴室に案内され、汚れた足をお湯で洗った。

足先から全身へと、暖かさが伝わるように感じた。



あとで、お風呂も借りれるかな?



あたしの頭の中に、家に帰ると言う選択肢は無かった。


 
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