純愛♡ごっこ
 

ふと、シンの言葉が脳裏を過ぎる。



「逃げようなんか思うなよ?夕凪が逃げても俺は探し出す自信ある。それくらい大事やで。夕凪。」



まさか、探しに来た?

家から、あたしを付けてたとか?



「奈月。シンやったら、どぉしよ‥。」


今にも泣きそうなあたしに、奈月は風呂場に隠れるように言った。


「ダイジョウブ。適当に誤魔化すから。」


あたしは浴室に身を潜め、奈月は玄関に向かった。


 
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