純愛♡ごっこ
 

零れたビールのことなんて、お構い無しに、フウカは喋り続けている。

その彼女の言葉に、あたしは耳を疑った。


「フウカってさぁ、犯されたい願望あるんだよねぇ。カッコイイ男にヤられたい~みたいな♪」



─ は?

  犯されたい願望?



怒りを感じたあたしは、怒鳴ってやりたい衝動に駆られた。


だけど、その時


「無神経やね。」


濡れたテーブルを拭きながら、奈月が呟くように言った。


 
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