純愛♡ごっこ
「関係無いじゃん。バイト先のことは。みんな言ってるとか、そゆの反則だし。」
あたしが口を開く前に、陸がフウカに意見した。
フウカは、陸を睨み付けた。
「あんた何様ぁ?誰に口利いてんの?笑っちゃうんだけどぉ!」
「あのさ、“犯す”って、どんな字書くか知ってる?」
「それが?だからなんなのぉ?」
「犯される人は、相手を選べないし、恐ろしい思いするってこと、フウカさん知ってんの?」
「はぁ?」
「軽はずみに“犯されたい”なんて口にするもん違うし。そんなんは、ココロん中に終っとけよ。相手が選べるんなら、それは任意じゃん。」
真っ直ぐにフウカを見つめる陸。
その視線を避けるように、彼女は顔を背けた。