純愛♡ごっこ
あたし達は、順番にお風呂に入った。
シンのことはココロの片隅で、ずっと気になっていた。
けれど、お湯の中で考えていたのは陸のこと。
陸の真剣な顔。
陸の独特な笑顔が頭から離れなかった。
なんで、こんな気になってんの?
陸は高一やん‥
16歳のガキンチョ‥
あたし、頭打ちすぎて、おかしなってるかも‥
「眠い‥。」
押し入れから出して来たタッキーのよれよれスウェットを借りて、あたし達は、毛布と掛け布団を取り合いながら雑魚寝した。