純愛♡ごっこ
chapter.08 無神経
 

目が覚めると奈月はいなくて、テーブルの上にメモと五千円札が置いてあった。



『仕事イくね。NATSUKI』



そか‥

奈月はバイトなんや‥


フウカとトラブらなきゃイイけど‥



考えながら、一人暮らし用の小さな冷蔵庫から飲み掛けのペットボトルのお茶を取り出し、ゴクンと一口飲んだ。


意識しないようにしてみても、段々と、シンが気になっている自分がいることを、あたしは、うっすらと感じていて‥。


そんな自分を認めたくないキモチで、イッパイだった。


 
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