純愛♡ごっこ
「ちょ、待って。ユーナちゃん。」
タッキーは、あたしを制し
「あんな、奈月ちゃん。オレ、思うんやけど‥。」
と、静かに口を開いた。
「もし、フウカって子の話を鵜呑みにして、奈月ちゃんを疑う人がいても、そこは我慢しよ。その人達には、それだけの視野しか無いんやもんな。
その人らに訴えても、裏目に出るだけちゃうかな?
けど、信じてくれる人だっているワケなんやから、奈月ちゃんは、その人達を大切にすればイイやん。
大体、フウカちゃんって逆ギレタイプやから、反論したらトラブル大きくなるで?そんなんは、奈月ちゃんにも良く無いと思うしな。
それに、真実はひとつしか無いやんか。
奈月ちゃんは、人の悪口言ったりしてないし、無言電話だってしてない。
そーゆ子じゃ無いことは、オレらが一番分かってるし、なにより、真実は奈月ちゃんを見てる。
だから、負けんな!バイト、ヤメたらあかんで!奈月ちゃんは潔白なんやから♪」