純愛♡ごっこ
 

タッキーが話している間、奈月は

「うん、うん。」

って、頷きながら聞いていた。


「行いって、良くも悪くも返って来るからナ。奈月さんには、これからイッパイ、イイことあるし♪ムカつくけど、相手しないのが最善の策ってこともあるしナ♪」


陸はそう言って、奈月を慰めた後


「てか、オレも、あの人にキツいこと言ったし、奈月さんに迷惑掛けたかも‥。ゴメンナサイ。」


って、謝った。


「リックンは、間違ったこと言ってないもん。ありがと。」


奈月に笑顔が戻って来た。


「てかタッキー、意外とイイことゆーやん。カッコイ♪」


あたしがタッキーを褒めると


「カッコイく無いし。」


なんでか、陸がスネた。


「タッキー、カッコイし♪」


「オレのがカッケェし♪」


駅前で陸と口論した時に出来た胸のシコリは、いつしか消えていた。


 
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