純愛♡ごっこ
 

「じゃ、今度こそ、ホントに帰るね。バイっちゃ♪」


あたしは立ち上がり、三人にバイバイを言って、タッキーの部屋を出た。


駅までの道をひとりで歩きながら


「あの‥。ストーキングですか?」


何故か後ろを歩く陸を、振り返って訊いてみる。


「違うし。オレ、バイト。」


「そっか。ガンバっちゃってください♪」


さっきと同じ道を、あたしは急ぎ足で歩いた。


「ユーナ、ちゃんと考えろよ。じゃ、急ぐから走りマス♪」


陸は追い抜き様にそう言うと、駅に向かってダッシュした。


 
< 218 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop