純愛♡ごっこ
 

「マミ、久しぶり。てか、あたし寝てたねん。」


まだ寝ぼけた声で電話を受けた。

途端、マミのすすり泣く声が耳に響いた。


「マミ。泣いてるん?なんで?なんかあった?」


あたしは、飛び起きた。


「恭介が‥、まだ結婚したくないって‥。」


「え?なんで?おなかに赤ちゃんいるのに?」


驚くあたしに、マミは、とてもとても悲しい声で言ったんだ。


「ユーナ‥、あたしに隠してることあるよね?恭介のことで‥。」


瞬間、ズキンと胸の奥が痛んだ。


 
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