純愛♡ごっこ
 

二人の間のことだから、あたしに出来ることと言えば、話を聞いてあげることくらいで‥。

そのことを歯痒く感じながら、マミを励ました。


「元気出して、マミ。いきなりパパになって、恭介もビビってるだけかも知れへんやん。」


「うん‥。」


「もっかい、話し合ってみたら?だって、赤ちゃんの命が掛かってるんやもん。ね?」


「うん。そぉしてみる。」


また連絡すると言って、マミは電話を切った。


あたしは、無責任な恭介に腹が立っていた。


赤ちゃんは、ひとりでに出来るワケじゃないのに‥


って。


 
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