純愛♡ごっこ
シンは、ポケットから赤いリボンで飾られた小さな箱を取り出し、それをテーブルの上に置いた。
「開けてみて。」
「うん♪」
中には、プラチナのチェーンに小粒のダイアモンドが付いたブレスレットが入っていた。
「可愛い♪でも、高かったんちゃうの?」
「明日は夕凪の誕生日やろ?だから、クリスマスと誕生日の二つ分や。」
あたしの細い手首に、ブレスが光る。
シアワセ‥
きっと、色んなことを二人で乗り越えて行ける‥
こんなに優しいんやもん‥
「ありがと‥。」
嬉しくて、瞳は涙で潤んだ。