純愛♡ごっこ
「じゃァ、リクレッドにヨロシクね♪」
タッキーと奈月に手を振り、神社からの道を、ひとりで家に向かって歩いた。
破魔矢を持って歩いている人、着物姿の人達がごった返す道を、ゆっくりと歩く。
不意に、背後から肩をポンッと叩かれ振り返った。
「アケオメ♪」
どうやら逃げ延びたらしい陸が、ニッコリ笑っていた。
「ダイジョウブやったん?!」
あたしは、咄嗟に訊いた。
「ん?なにが?」
陸は、素知らぬフリでトボケていた。