純愛♡ごっこ
「ありがとぉ♪」
さり気なく優しい陸に、暖かいキモチになる。
あたしは、彼に微笑んだ。
「先輩に聞いたからナ。ユーナに赤ちゃんデキたって。オメデト♪」
陸は、ちょっぴり照れながら言った。
きっと、奈月がタッキーに話したんだ。
「ん♪ありがと。」
あたしは、もう一度、陸にお礼を言った。
「この前、一緒にいた人がユーナが結婚した人?」
「うん。」
「そか。じゃ、オシアワセに。」
陸は軽く手を挙げて踵を返し、神社に向かって歩き出した。