純愛♡ごっこ
「ただいま‥。」
誰もいない部屋に入った途端、吐き気を催し、トイレに駆け込んだ。
出掛けている時は、気にならなかったツワリが急激に襲って来る。
散々、吐いた後、あたしはベッドに横になった。
「妊婦って、なんで、こんな眠いんやろ‥?」
睡魔に誘われ、あたしは、そのまま眠りに就いた。
────
──────
────
どのくらい眠っていたのか、シンの話し声で目が覚めた。
「で?あの女、あれからどーやった?」
─ 女‥?
ケータイで話すシンの声に、思わず耳を傾けた。