純愛♡ごっこ
 

ベッドに背を向けている彼は、あたしが目覚めたことに気付いていない。


「マジか?あほやな、ソイツ!輪姦(マワ)されて、ありがとうなんかゆーか?」



─ マワすって‥

  なにを?



シンは声を潜めていたけど、確かにそう聞こえた。


「ケイはウマいわ!プロ中のプロやな。また連絡するわ。じゃぁな。」



どーゆ意味?

あの時みたいなこと、まだやってるの?


だったら、異常‥



シンに問い質そうと思った。

けれど、怖くて聞けなかった。


あたしは、そのまま寝たフリをした。


 
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