純愛♡ごっこ
 

「は?なんのこと?」


「あの子、家に連れ込んだらケーサツ呼ぶゆーてんねん。意味、分かるやろ?」


「しょーもな‥。」


慧は、地面に唾を吐いて踵を返した。

そして、アパートの前で待っていた他の二人と、なにやら話し合っていた。


「ちょッ、悪いな。用事出来たし帰ってや。」


「はぁ?何なんですかぁ?」


不満げなフウカを残し、アパートに入って行く慧達を見て、あたしは、ホッと安堵の息を吐いた。



被害者は、少ない方がイイ‥

全くいなくてイイくらいだ‥



「ね!ユーナさんだっけ?あんた、ケイちゃんに何言ったのぉ?」


ズカズカと歩み寄るフウカに、あたしは答えた。


「んとね、“あの子、犯されたい願望あるらしいけど、マワされたい願望は無いよ”って。」


 
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